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肌のハリやくすみが気になって、ビタミンCを積極的に摂ろうと考えたことはないでしょうか。
ビタミンCは、コラーゲンの合成を助けたり、紫外線による肌ダメージを軽減したりする成分として知られています。
オタゴ大学などの研究チームによる調査では、キウイフルーツを8週間摂取すると、肌のビタミンC濃度は上昇する一方、肌の弾力性には変化が見られないことが分かりました。
この記事を読んでわかること
- キウイフルーツの摂取で、特に表皮のビタミンC濃度が上昇した
- 皮膚の密度や、表皮細胞の増殖にも、変化が見られた
- 肌の弾力性は、わずかに低下する傾向があった
本記事は、科学的知見や専門家の知見、研究データの紹介を目的としており、医学的アドバイスではありません。
診断や治療については、必ず専門医にご相談ください。
また、本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。最新の情報については、必ずご自身でご確認ください。
用語解説
ビタミンCの化学名
皮膚を構成する層。外側が表皮、その内側が真皮
「ナトリウム依存性ビタミンCトランスポーター」:血液中のビタミンCを細胞内に取り込む輸送体
細胞増殖の指標となるタンパク質
公開日:2025年11月21日
掲載誌:Journal of Investigative Dermatology
論文:「 Improved Human Skin Vitamin C Levels and Skin Function after Dietary Intake of Kiwifruit: A High-Vitamin-C Food 」

著者:SHO|鍼灸師
豪華客船の専属鍼灸師として、40ヶ国160都市以上を巡り、世界中のクライアントを治療してきた経験を持つ治療家。
食事から摂ったビタミンCは、本当に肌まで届くのか
ビタミンC(アスコルビン酸)には、コラーゲンの生成や抗酸化作用、表皮細胞の増殖など、さまざまな働きがあることが、これまでの研究で確認されています。
また、血液中のビタミンCは、SVCT(ナトリウム依存性ビタミンCトランスポーター)という輸送体を通じて、肌の細胞に届けられることも分かっています。
しかし、これまでの研究の多くは、ビタミンCを摂取した後の肌の機能を調べたものであり、肌そのものに含まれるビタミンC濃度を直接測定した研究はほとんどありませんでした。
そこで研究チームは、血中ビタミンC濃度が平均以下の健常な成人を対象に、8週間のキウイフルーツ摂取が、肌のビタミンC濃度や機能に与える影響を調査しました。
最も変化が見られたのは、肌の「表皮」だった。
8週間のキウイフルーツ摂取により、肌のビタミンC濃度は、参加者全員で上昇しました。
この変化は、特に表皮で顕著に見られました。
表皮のビタミンC濃度は、真皮の約1.7倍あり、血中の値に応じて明確に変化しやすいことが確認されています。
また、皮膚の密度や、表皮細胞が増殖していることを示す「Ki-67」というタンパク質の量も、明確に増加しました。
しかし、肌の弾力性はわずかに低下する傾向が見られ、紫外線へのダメージ軽減率やコラーゲンの合成量を示す指標には、変化が見られませんでした。
ただし、この試験は、対照群(何も摂取しないグループ)を設定しない小規模な研究で、参加者も少人数かつ9割以上がニュージーランド系ヨーロッパ人であるため、誰にでも同じ効果があるとは限りません。
キウイフルーツを摂取しても、全身のビタミンC濃度が上がるとは限らない
今回の研究では、キウイフルーツを8週間摂取することによって、肌のビタミンC濃度が上昇することが確認されました。
それに伴い皮膚の密度や、表皮細胞の増殖も見られましたが、多くの人が気にする「弾力性」はむしろ低下傾向にありました。
ただし、今回の結果だけでは、キウイフルーツを食べ続ければ、肌のビタミンC濃度が上がるとは言えません。また、肌への効果を目的に、キウイフルーツの摂取を勧めるものでもありません。
それでも、食事から摂ったビタミンCが、肌の機能に影響を与えることを示した今回の結果は、今後の研究にとって重要な一歩になると考えられます。
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※本記事は、国際的な学術誌『Journal of Investigative Dermatology』に掲載された海外の査読済み論文および一次研究データに基づき、科学的エビデンスを確認した上で執筆されています。
詳しい調査方法が気になる方は、こちらもご覧ください
対象(横断研究):手術予定の健常な同意済み参加者(皮膚組織・空腹時血液サンプルを採取)
対象(摂取試験):血中ビタミンC濃度が平均以下の健常な成人
除外:キウイフルーツアレルギー、糖尿病、皮膚疾患、出血性疾患、高度肥満(BMI35超)、日常的に果物・野菜を多く摂取している人
試験デザイン:2拠点(ニュージーランド・ドイツ)で実施 / 8週間にわたり1日2個のサンゴールドキウイ(1日あたり約250mgのビタミンCに相当)を摂取
参加者数:ニュージーランド(スクリーニング32名→組み入れ12名) / ドイツ(スクリーニング28名→血漿アスコルビン酸が最も低い12名を組み入れ)
皮膚採取方法:ニュージーランド(大腿部の3mmパンチ生検による全層皮膚生検) / ドイツ(吸引水疱法による表皮・体液採取)
測定方法:血中・皮膚中のビタミンC量(高速液体クロマトグラフィー) / 皮膚密度(超音波機器DUB SkinScanner75) / 皮膚弾力性(Cutometer MPA 580) / 表皮細胞増殖(Ki-67染色強度)
研究機関:University of Otago(ニュージーランド) / SGS Institut Fresenius GmbH(ドイツ)
資金提供元:Zespri International Ltd(本研究で使用されたサンゴールドキウイの商標を持つ企業) / University of Otago Research Grant / 大学内部資金
利益相反:著者らは利益相反がないことを申告しています






