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「いろんな減量法があるけど、結局どれが自分に合うのだろうか」と悩んでいる男性も多いのではないでしょうか。
日本でも、フィットネス文化が広まり、今では筋トレや減量に取り組む男性が多くなっています。
スタンフォード大学などの研究では、男性では、低糖質の方が低脂質よりも体重が約3kg多く減ったことが確認された一方で、女性では2つの食事で、明確な差は見られませんでした。
この記事を読んでわかること
- 男性では、低糖質の方が低脂質よりも、体重が約3kg多く減ったことが確認された
- 体重の減少には、脂肪だけでなく、筋肉などの除脂肪量も含まれていた
- 女性では、2つの食事で体重の減り方に、明確な差は見られなかった
本記事は、科学的知見や専門家の知見、研究データの紹介を目的としており、医学的アドバイスではありません。
診断や治療については、必ず専門医にご相談ください。
また、本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。最新の情報については、必ずご自身でご確認ください。
用語解説
体重から脂肪の重さを除いた「脂肪以外の組織全体の重さ」を指します。筋肉や内臓、水分などが含まれます。
公開日:2021年1月
掲載誌:International Journal of Obesity
論文:「 Examining differences between overweight women and men in 12-month weight loss study comparing healthy low-carbohydrate vs. low-fat diets 」

著者:SHO|鍼灸師
豪華客船の専属鍼灸師として、40ヶ国160都市以上を巡り、世界中のクライアントを治療してきた経験を持つ治療家。
流行に左右される情報の中で、何を信じればいいのか
近年は、YouTubeなどのSNSで、減量の方法を調べることは珍しくありません。
しかし、発信する人によって勧める方法が違ったり、トレンドによって変わったりすることもあります。
では、実際のところ、男性にはどの減量法が合っているのでしょうか。
そこで研究チームは、低糖質と低脂質の食事を分けて、12ヶ月間続けて摂取した「過体重または肥満の成人(609人)」のデータをもとに、体重の変化を男女別に比較しました。
男性の体重減少には、脂肪以外も含まれていた
体重の変化を男女別に比較した結果、男性では、低糖質の方が低脂質よりも、体重が2.98kg多く減少したことが確認されました。
しかし、その内訳は「脂肪量:1.51kg / 除脂肪量:1.33kg / その他:0.14kg」で、脂肪の減少だけではなく、筋肉などの組織の減少も含んでいたことになります。
一方で、女性では、低糖質と低脂質で、体重や脂肪量、除脂肪量に明確な差は見られませんでした。
また、低脂質の食事では、性別による明確な差は確認されていません。
ただし、今回の結果は、男女の違いを確かめる目的で計画された試験ではなく、過去の試験データを後から比較したものです。
そのため、低糖質の食事を摂取した男性において、明確な差が現れた背景にある詳しいメカニズムについては、確認されていません。
男性に合う減量法は、体重の数字だけでは決まらない
今回の研究では、男性は低糖質の食事の方が、体重が減少することが確認されました。
また、12ヶ月続けた後に約3kgの差が見られたことは、体重だけで見れば、低糖質が男性に合うと感じさせる結果です。
しかし、一般的な減量による体重減少は、約7~8割が脂肪量で、約2~3割は除脂肪量と言われています。
今回の約3kgの差にも、除脂肪量の差として1.33kgが含まれるため、同様に筋肉量も減っている可能性があります。
このように、体重が減少したことと、減量がうまくいったことは、同じではないのかもしれません。
今回の結果は、減量において体重の減少は、あくまで指標の一つに過ぎないことを示すとともに、食事の選択や筋トレ、生活習慣などを見直すきっかけになるでしょう。
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海外論文の検索方法|一次情報へアクセスする4ステップ
SNSに真偽の定かでない健康情報が溢れる現代。海外の一次情報(論文)にアクセスし、その信頼性を見極める4ステップを解説します。流れてくる情報を待つのではなく、翻訳機能やデータベースの活用法を学び、自ら読み解くスキルを身につけましょう。
※本記事は、国際的な学術誌『International Journal of Obesity』に掲載された海外の査読済み論文および一次研究データに基づき、科学的エビデンスを確認した上で執筆されています。
詳しい調査方法が気になる方は、こちらもご覧ください
期間:12ヶ月(DIETFITS:2013年1月〜2016年5月)
研究デザイン:無作為化比較試験(DIETFITS)の追加分析 / 男女別
実施場所:スタンフォード大学の予防研究センター
対象:過体重または肥満の成人609人(女性346人 / 男性263人) / 18〜50歳 / BMI 28〜40
除外条件:管理不良の代謝疾患または高血圧 / 妊娠または授乳中 / 糖尿病 / がん / 心血管疾患 / 腎疾患 / 肝疾患 / 体重に影響する薬の服用者
対象人数:低糖質(女性179人、男性125人) / 低脂質(女性167人、男性138人)
食事内容:炭水化物(低糖質)または脂質(低脂質)を1日20g以下(最初の8週間) / 制限した栄養素を週5〜15gずつ追加(8週目以降)
共通食:加工食品・添加糖・精製小麦粉の削減
体重の測定:開始時 / 3か月 / 6か月 / 12か月
脂肪量/除脂肪量の測定:開始時 / 6か月 / 12か月(X線による体組成の検査「DEXA」を使用)
12か月完了率:約79%
解析方法:線形混合効果モデル(開始時の体重と体脂肪率で調整)
男性の低糖質と低脂質の差:体重−2.98kg / 脂肪量−1.51kg / 除脂肪量−1.33kg
女性の低糖質と低脂質の差:体重+0.14kg / 脂肪量+0.28kg / 除脂肪量+0.08kg
低糖質の食事での男性と女性の差:体重−2.32kg / 除脂肪量−1.42kg / 脂肪量−1.05kg
低脂質の食事での男性と女性の差:体重+0.81kg / 脂肪量+0.73kg / 除脂肪量−0.01kg
研究機関:スタンフォード大学(医学部予防研究センター、定量科学ユニット) / ウィーン大学(栄養科学)
資金提供元:米国国立衛生研究所(NIH)の国立糖尿病・消化器・腎疾患研究所 / 臨床・トランスレーショナル科学賞 / 欧州連合 Horizon 2020 / NIHポスドクフェローシップ
利益相反:著者らは利益相反がないことを申告しています





