クレアチンに副作用ってあるの?|プラセボサプリとの比較研究

クレアチンの画像

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ポジティブな効果がクローズアップされやすい「クレアチン」ですが、副作用はあるのでしょうか?

YouTubeやSNSなどでも、クレアチンのメリットが紹介されることも多く、今では記憶力への影響も話題になり、運動をしていない人や高齢者にも注目されています。

米国テキサスA&M大学などの研究では、クレアチンを飲んだ人では、消化器の不調や筋けいれんなどの副作用が報告された一方で、プラセボサプリを飲んだ人でも同じ副作用があったことから、クレアチンには副作用がほとんどないことが示唆されています。

  • クレアチンを飲んだ人には、消化器の不調や筋けいれんなどの副作用が見られた
  • プラセボサプリを飲んだ人にも、同じ副作用が見られた
  • 臨床試験の95%は、「クレアチンモノハイドレート」が使われていた

本記事は、科学的知見や専門家の知見、研究データの紹介を目的としており、医学的アドバイスではありません。
診断や治療については、必ず専門医にご相談ください。
また、本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。最新の情報については、必ずご自身でご確認ください。

用語解説

体内で作られ、筋肉に蓄えられるアミノ酸の一種です。体内ではリン酸塩と結合して、すぐに使えるエネルギー源として働きます。食べ物では、肉や魚に含まれ、サプリメントとしても販売されています。

有効成分を含まないプラセボ(偽薬)を、サプリと同じ形で用意したものです。クレアチンとの比較試験では、糖類の粉(マルトデキストリンなど)やセルロース、ビタミンCなどが使われます。

クレアチン1分子に水1分子が結合した化合物のことで、サプリに最も広く使われています。クレアチンには、他にも塩酸塩やクエン酸塩などのタイプがあります。

脳の神経細胞が減ることで、神経の信号を伝える「ドーパミン」という物質が不足し、運動機能が低下する病気です。手足のふるえや筋肉のこわばりなどの症状が、徐々に進行すると言われています。また、運動機能だけでなく、便秘や頻尿などの自律神経症状、嗅覚低下、睡眠障害、気分の落ち込み、意欲低下といった精神症状を伴うこともあります。50~60歳代で発症することが多く、国が定めた指定難病のひとつです。

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著者:SHO|鍼灸師

豪華客船の専属鍼灸師として、40ヶ国160都市以上を巡り、世界中のクライアントを治療してきた経験を持つ治療家。

実際に、クレアチンを飲み始めてから、お腹の張りやこむら返り(足がつる)などを感じたという声もあります。

ただし、これらの症状は、クレアチンを飲んでいない人でも起きるので、同じ時期に不調が出ても、クレアチンが原因とは限りません。

そこで研究チームは、過去のクレアチンの臨床試験を対象に、クレアチンとプラセボサプリの副作用を比較しました。

クレアチンとプラセボサプリの副作用を比較したところ、消化器の不調や筋けいれん、筋肉痛などが、どちらからも確認されました。

しかし、消化器の不調は、クレアチンで約18人に1人、プラセボサプリでは約25人に1人の割合で見られ、筋けいれんや筋肉痛に関しては、クレアチンで約190人に1人、プラセボサプリでは約1,500人に1人の割合でしか確認されていません。

さらに、頭痛や吐き気、むくみ、動悸などの副作用や腎機能の数値でも、明確な差は見られませんでした。

そして、報告された副作用の大半は、パーキンソン病の患者にクレアチンを与えた試験によるものなので、全体の副作用の数は、実際より大きく見えている可能性があります。

クレアチンを飲み始めてから不調を感じると、飲んだことが原因だと思うかもしれません。

今回の結果では、クレアチンとプラセボサプリでは、どちらにも消化器の不調や筋けいれんなどの副作用が見られましたが、どちらの副作用にも明確な差がないことから、それらの症状はクレアチンの摂取に起因するものとは言えません。

さらに、臨床試験の95%で「クレアチンモノハイドレート」が使用されているため、他のクレアチンのタイプでも、同じ結果になるとは限りません。

近年の日本では、筋トレをしている人だけではなく、運動をしていない人から高齢者まで「クレアチン」の認知が広がっています。

そのなかで、今回の結果は、周囲の情報だけではなく、データからもクレアチンの副作用を読み解くきっかけになるでしょう。

「Medical Research」と書かれた紙と足関節のレントゲン、医療書、解剖模型が並んでいる画像

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※本記事は、国際的な学術誌『Journal of the International Society of Sports Nutrition』に掲載された海外の査読済み論文および一次研究データに基づき、科学的エビデンスを確認した上で執筆されています。

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摂取期間:平均64.7日 / 最長14年
対象:ヒトを対象とした臨床試験685件(健康な人と患者を含む) / 平均年齢30.1歳 / 平均体重75.5kg
人数:クレアチン12,839人(685件) / プラセボサプリ13,452人(652件)
摂取量:平均0.166g/kg/日(約12.5g/日)
クレアチンの種類:クレアチンモノハイドレート95%(648/685件)
文献検索:PubMed(キーワード「creatine」「supplementation」)
文献数:3,445件 / 精査1,113件 / 分析685件

副作用の例:消化器の不調 / 筋けいれん・筋肉痛 / 頭痛 / 吐き気 / 下痢 / めまい / 立ちくらみ / 高血圧 / 動悸 / むくみ / 疲労 / 睡眠の乱れ / 食欲不振 / 集中力の低下 / 多汗 / 血栓による病気 / 腎臓に関する問題 / 肝酵素の上昇
消化器の不調:クレアチン 12,839人中708人(5.51%) / プラセボサプリ 13,452人中545人(4.05%)
筋けいれん・筋肉痛:クレアチン 12,839人中67人(0.52%) / プラセボサプリ 13,452人中9人(0.07%)

パーキンソン病患者の条件:クレアチン1日10gを最長8年
パーキンソン病患者の割合(副作用):クレアチン 591人中478人(80.9%) / プラセボサプリ 566人中437人(77.2%)

統計手法:カイ二乗検定 / 多変量分散分析
副作用報告データベース:CAERS(米国FDA) / Canada Vigilance / TGA(オーストラリア) / 副作用報告データベース(欧州) / SIDER 4.
副作用報告件数:2,840万件のうちクレアチンを含む製品の報告は203件

研究機関:テキサスA&M大学 Exercise and Sports Nutrition Laboratory(米国)/ DBSS Research Division(コロンビア)
資金提供元:掲載料はAlzchem Group AG(ドイツ)が負担
利益相反:Richard B. Kreider氏はAlzChem社(クレアチンモノハイドレートの製造企業)の科学諮問委員会の委員長

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SHO|鍼灸師

豪華客船の専属鍼灸師として、40ヶ国160都市以上を巡り、世界中のクライアントを治療してきた経験を持つ治療家。
24歳で全国グループの鍼灸整骨院にて責任者・エリア統括を歴任し、27歳で海外へ。
現在は、13年の臨床経験と海外で培ったグローバルな知見をもとに、世界最前線の情報を精査し、Synclyeeで発信しています。

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