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犬や猫が同じ部屋にいると安心して眠れる気がする一方で、夜中の物音で目が覚めてしまうことはありませんか?
家族として同じ部屋で寝たい気持ちと、朝までぐっすりと眠りたい気持ちの間で、迷う人もいるかもしれません。
米国トリニティ・カレッジの研究では、ペットと同じ部屋で寝る人は、睡眠の質が低い傾向が確認されました。
この記事を読んでわかること
- ペットと同じ部屋で寝る人は、睡眠の質が低い傾向が確認された
- 犬と同じ部屋で寝る人では、睡眠の質が明確に低かった
- 本人の回答を比較した結果なので、因果関係までは確認されていない
本記事は、科学的知見や専門家の知見、研究データの紹介を目的としており、医学的アドバイスではありません。
診断や治療については、必ず専門医にご相談ください。
また、本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。最新の情報については、必ずご自身でご確認ください。
公開日:2024年3月6日
論文:「 Co-sleeping with pets, stress, and sleep in a nationally-representative sample of United States adults 」

著者:SHO|鍼灸師
豪華客船の専属鍼灸師として、40ヶ国160都市以上を巡り、世界中のクライアントを治療してきた経験を持つ治療家。
睡眠の質を「寝室環境」から紐解く
睡眠の質は、寝室の環境に左右されるとも言われています。
では、家族であるペットが同じ部屋で寝ると、寝室の環境は変わるのでしょうか。
そこで研究チームは、アメリカの成人を対象に、ペットを犬と猫に分けて、同じ部屋で寝る人の「睡眠の質」を調べました。
睡眠の質は、一部で下がる傾向があった
比較調査の結果、「ペットを飼っていない人」や「ペットを飼っていても、同じ部屋では寝ない人」と比べて、「ペットと同じ部屋で寝る人」は、睡眠の質(寝つき、夜中の目覚め、日中の眠気など)が低い傾向が確認されました。
一方で、睡眠時間などには明確な差が確認できませんでした。
つまり、「睡眠の質」そのものが下がったわけではなく、一部で下がる傾向があったと言えます。
さらに、この結果を犬と猫に分けると、犬では睡眠の質が明確に低かったのに対して、猫ではその傾向が見られませんでした。
ここで興味深いのは、「ペットと同じ部屋で寝る人」では、飼っているペットの数が多いほど、睡眠の質が低い傾向にあったことです。
また、ストレスを強く感じている夜ほど、ペットがそばにいる安心感で、よく眠れると思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、ペットと同じ部屋で寝ることで、ストレスが軽減して、睡眠が良くなると言える結果ではありませんでした。
ただし、今回の結果は、質問票を使って本人の回答を比較した調査なので、因果関係までは確認されていません。
ペットと同じ部屋で寝ると、必ず「睡眠の質」が下がるとは言えない
今回の研究では、「ペットと同じ部屋で寝る人」は、睡眠の質(寝つき、夜中の目覚め、日中の眠気など)が低い傾向が確認されました。
しかし、「ペットと同じ部屋で寝る人」の条件(空間を共有するだけの場合や、ベッドで一緒に寝る場合など)は、分けて調べられていないことや、ペットの種類も犬と猫に限られていることなど、いくつか未確認の情報もあるため、あなたが置かれている状況に当てはまるとは限りません。
それでも、この結果は、睡眠の質が下がっていると感じている際に、家族であるペットとの睡眠環境を見直す新たな視点になるかもしれません。
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※本記事は、国際的な学術誌『Scientific Reports』に掲載された海外の査読済み論文および一次研究データに基づき、科学的エビデンスを確認した上で執筆されています。
詳しい調査方法が気になる方は、こちらもご覧ください
期間:2023年8月2日
研究デザイン:横断研究(オンライン調査)
実施場所:米国(オンライン調査会社Prime Panelsで募集 / 質問票はQualtricsで実施)
対象:18歳以上で英語を話す米国の成人(18〜91歳、平均46.4歳 / 女性56.1% / 白人75.5%) / 年齢・性別・人種・民族が米国の人口構成に近くなるように募集
対象人数:1591人(同じ部屋で寝る人758人 / 寝ない人833人)
同じ部屋で寝る人の条件:ペットを飼っていて、同じ部屋で離れて寝る / 同じ部屋で一緒に寝る(2つを合わせて分析)
同じ部屋で寝ない人の条件:ペットを飼っていない / ペットを飼っていても別の部屋で寝る
ペットの定義:家で飼っている動物(犬、猫、鳥、爬虫類、魚など)
ペットの種類:同じ部屋で寝る人は全員が犬または猫を飼っていた(犬76.0% / 猫54.1%)
ペットの数:同じ部屋で寝る人のうち、1匹を飼っている人39.6% / 2〜5匹を飼っている人52.2%(残りは6匹以上を飼っている人)
睡眠の質の測定:ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)のうち、睡眠の質に関する項目をまとめた得点 / 過去1か月
不眠の症状の測定:不眠重症度質問票(ISI)7項目 / 過去2週間
睡眠の健康の測定:RU-SATED 6項目(規則性、満足度、日中の覚醒、時間帯、効率、時間)
ストレスの測定:知覚ストレス尺度(PSS-10)10項目 / 過去1か月
ペットの数との関連:不眠の症状(ISI)のみで確認
解析方法:多変量分散分析(MANOVA) / 年齢と性別で調整
研究機関:トリニティ・カレッジ心理学部(米国)
資金提供元:トリニティ・カレッジの機関資金(筆頭著者への支給)
利益相反:著者らは利益相反がないことを申告しています





